『ボディキネシス®=機能改善体操で人工股関節手術後の驚きの回復!』 

「運動施設がないところにこそ運動指導を届けたい」という思いがあり、地域の運動サークル立ち上げに力を入れ、奈良県宇陀市を中心に活動をしています。運動指導者の井上明美です。

「自分の身体は自分で整える」をモットーに、機能改善体操を中心とした教室を数多く展開しています。

「継続は力なり!」継続されている方の中から「今まで膝が痛くて定期的に注射を打ちに病院に行っていたのに、行かなくてよくなった」

「夕方になると腰が痛くて立っていられなかったのに、最近は腰の痛みを感じなくなった」というようなお声を聴けるのは運動指導者として何よりの喜びです。

「地域運動サークル参加者の体験談」

地域の運動サークルに参加して下さっているAさんの体験談です。

Aさんはある時、ちょっとした手術で短期間入院され、その手術も無事に終わり、予定通り翌日の退院が決まっていた時のこと・・・

その夜はなかなか眠れず、睡眠導入剤が出されたようです。導入剤を服用して眠りにつき、夜中にトイレに起きた時、なぜか家の環境と間違えてしまい布団からほぼ段差のない床に脚を下ろそうとされたようです。

しかし、そこは病院。畳の上のお布団ではなく、床からは高さのあるベッドの上。立ち上がり、足を一歩踏み出した時に床はなく、大きく足を踏み外し、頭を打つと同時になんと「大腿骨骨折」の大怪我をされたのです。

足首を痛めたお婆さんのイラスト

検査の結果、頭部には異常はなかったものの、股関節に人工関節をいれる手術が必要とのことで手術をされました。

「手術後の回復の早さにびっくり!!」

最近では、手術後の回復を早めるために、手術の翌日からリハビリが始まると聞いています。

Aさんもやはりそうであったように、手術翌日には「車いすから手すりを持って立ち上がってみて下さい」と言われたそうです。

横から見た車椅子に乗る人のイラスト(おばあさん) | かわいいフリー ...

そうすると・・・思いのほか、さっと立ち上がれたそうです。病院でのリハビリも順調に進み、その後リハビリセンターに移ってリハビリに取り組まれました。

元の生活にもどすために、理学療法士さんが様々なリハビリを考えて下さるのだそうですが、「やるリハビリやるリハビリ、怪我をする前に運動サークルでやっていたことばかでした」とのこと。このご報告が私はとっても嬉しかったです。

運動サークルでやっている体操とは・・・先に述べました「ボディキネシス®=機能改善体操」なのです。

機能改善体操は日常動作をいかに心地よくスムーズに行えるようにするか・・・ということが大きな目的です。

①硬くなっている筋肉、関節まわりをほぐす

②血液循環を良くする動きながらのストレッチを行う

③体幹や関節まわりを安定させる

④自分の持っている筋力を発揮できるようにする

⑤身体の動きのつながりをよくして、日常動作に近い動きを引き出す

このような順番で体操を行うことによって、本当に身体が心地よく動くようになります。

この体操は「NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会」会長の尾陰由美子先生がリハビリ先進国でもあるドイツやスイスに出向いて考案された体操です。

詳しくはこちら ⇒ https://www.ikinobi.org/

私自身もかなりハードなエアロビックダンスの指導していた20代、腰痛に悩んでいた頃に出会った体操です。このあたりのことは、また機会があるときに詳しくお伝えしたいと思います(^^;)。)

この体操を通して身体の構造や動きを学んでからは、調子が悪くなった時に何をすれば良いかが分かるようになりました。そして、その後は全く腰痛はありません。

「正しく身体を動かせば、身体は心地よく動く」ということを身をもって体験しました。人の手に頼るのではなく「自分で自分の身体を整える方法」を身につけることの大切さを感じます。

そして、Aさんが運動サークルにもどってこられたのは手術から1ヶ月半の早さ!

順調な回復ぶりから、担当の理学療法士さんからは「運動教室に早く戻って運動続けてくださいね」と言われたそうです。

リハビリセンター内で、コロナウイルス感染のクラスターが発生した時期があり、リハビリができない期間もあったようですが、Aさんはその時期も1人でコツコツと運動されていたようで・・・教室に来られた時には、何事もなかったかのように普段どうりの脚運びに周りの皆さんはビックリされていました。

入院中は運動サークルで使用しているミニボールももちろん持参。

怪我をされたこと、手術されたことは本当に大変な事だったと思いますが、「運動サークルで行っていたことを自分で行って体を整える」これは私が思い描いている理想の運動教室の形です。

運動教室、運動サークルに参加して下さっている皆さんにはよくお伝えします。「元気なうちに身体を通して体操を覚えてほしい」「もし何かあった時に必ず役立ちますから」と。

なので、サークルでは毎回ちょっとした宿題があります。皆さん真面目に取り組まれます。自分のために・・・そして、周りの大切な方にも運動を伝えて下さっています。

人生の最後まで「自立」と「自律」を目指して・・・身体のことを学びながら、一緒に身体を動かしませんか。

「自立」と「自律」

「自立」と「自律」。この2つの「JIRITSU」を目標に運動指導を広げる考えは、私が長く学ばせていただいている「NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会」ボディキネシス®(=機能改善体操)の考え方でもあります。

「自立」は、人生の最後まで自分の足で歩き続けるための身体づくり。「自律」は、周りの人や環境と上手く関わりながら自分の心と身体をコントロールする力を身につけること。

いきいき・のびのび健康づくり協会の機能改善体操の学びでは、参加者にただ単にエクササイズを教えるのではなく、「何のためにその動きをするのか」「その運動をすることによって身体はどのように変化するのか」・・・参加者自身が分の身体への気づきを高めていく」ことをとても大切にしています。

自分の身体を整えるためには、指導者の動きの真似をするだけでなく、自分の身体をしっかり感じる力が必要だからです。例えば、膝が痛い時「○○の運動をすると膝が楽になる」、腰が痛い時「○○すると腰が心地よい」と自分の身体を通して感じたことは忘れません。

つまり、身体の不調を感じた時に「いつでも」「どこでも」「一人でも」身体を整えることが出来る力がつくのです。

「痛いところや調子が悪いところにばかり気持ちを引きずられるのではなく、どうすれば楽に動けるか・・・ということに目を向ける方がよほど意味のある事」・・・身体はつながっていますからね。ボディキネシス®のこの考え方が私は大好きです。

ボディキネシス®(=機能改善体操)考えは、今では私の全ての運動指導のベースになっています。

「SDGs」

最近よく耳にする「SDGs」・・・「人類がこの地球で暮らし続けていくために、2030年までに達成すべき目標」のなかの持続可能な取り組みとして具体的な17のゴールが設定されています。

「私たちはどんな未来を望むのか?」「その未来はどうしたらやってくるのか?」ということを、世界中の様々な立場の多くの人が真剣に考え、話し合ってまとめられたものです。

17の目標の1つに「すべての人に健康と福祉を」という目標が掲げられています。「誰もが健康で幸せな生活をおくれるようにしよう」

すべての人に健康と福祉を

・・・このような目標が掲げられていろいろな取り組みが行われいますが、「健康づくりのための運動」に置き換えると、運動施設がたくさんある地域の人たちだけに「病気の予防や改善のための運動の環境が充実しているとか「健康に関する新しい情報が届く」ということではなく、どこに住んでいても同じように健康づくりのための運動をする機会が与えられ、誰でも同じように健康情報を受け取ることが出来るべきではないでしょうか。

そう思うと、私たち運動指導者は運動施設に来る方を待っているだけでなく、自らが足を運んで「運動施設がないところにこそ運動の必要性を届ける」必要があるのではないかと思うのです。

場合によっては行政とタッグを組むことも必要でしょうし、場合によっては地域の企業とタッグを組むことも必要。

そして、重要なのは、運動教室を通して自分の身体を自己管理できる「自立・自律」した方々を増やしていくこと。

 

指導者の皆様へ

機能改善体操を学んでみたいという方・・・いきいき・のびのび健康づくり協会は指導者向けの養成講座もありますよ。

膝や腰、肩など部位別に体操を学ぶ「ボディキネシス®ベーシック」(2022,12.18 膝股関節編オンライン開催)

高齢者向けに椅子に座って行う「ボディキネシス®シニアコース」(2023,2.12ミニボール編・2,26 タオル編 オンライン開催) 

詳しくは⇒https://www.ikinobi.org/

宇陀市運動教室への参加をご希望の皆様へ

お問い合わせ、各サークル参加ご希望の方はこちらまでお気軽にご連絡ください!

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