『誰と届ける？　地域の健康づくり』

「奈良県宇陀市での生活」

奈良県宇陀市に移り住んでから２７年。結婚を機に移り住んできましたが、人生の半分以上をこのまちで過ごしてきたことになります。改めて振り返ってみると、全く知らなかったこの地に移り住んでから、あっという間の２７年間。

移り住む前は大阪での一人暮らし１０年。生まれは兵庫県養父市。

大阪での一人暮らしの期間、奈良には遊びに行くこともほとんどなかったですし、「宇陀市」とは縁もゆかりもなかったのですが、主人の実家が奈良県宇陀郡であったこともあり、ご縁があって自然豊かな「宇陀市」に住むことになりました。

知り合いも全くいないし、知らない土地での生活に不安がなかったわけではないですが・・・そこは若さでカバー(^^：）。

しかし、昼夜問わず、賑やかな大阪市内から引っ越してきてすぐは、「昼間なのに人が歩いていない」「お昼間なのに静かすぎる・・・」静かすぎて落ち着かないものでした。

当時、大阪のフィットネスクラブを中心に仕事をしていた私は、夕方から仕事に出かけ、大阪のネオンを観ると心が落ち着くのを感じていました(^^;）。

今では「住めば都」。全く知らなかったこの地ですが、自然豊かなこの地が大好きです。

そして・・・どんな地であれ、人との信頼関係、人とのつながりが出来てくると、そこは自分にとって本当の意味での「住めば都」になるのだと感じます。

妊娠、出産、子育て期を過ごす中で、多くの方々との出会いがあり、気がつけば大好きな「運動指導」という仕事も、この地をメインに行っています。

まずは自分自身が生活する地域の人たちを健康に！！　運動施設がない地域にこそ健康情報と運動指導を届けていきたいという思いをもって活動してきました。

　　　　　（夏休みラジオ体操）　　　　　　　　　　　　　　　（ウォーキング教室）

「運動施設がないところにこそ運動指導を」

フィットネスクラブのような場所で、来てくれる方を待つだけでなく、「そのような場所に来ることが難しい方のもとにこそ運動指導を届ける必要があるのではないか・・・」運動指導という仕事を始めた頃から漠然と頭にあったことです。

奈良県宇陀市に移り住んでから、その思いは更に強くなり、その必要性を感じるようになります。

運よく地元の保健師さんと関わる機会があり、徐々に行政の健康教育としての運動教室の依頼をいただくようになり、数回で終了してしまう行政主体の運動教室の終了後の受け皿として自主運動サークルを住民さんと共に立ち上げ、現在宇陀市内で７か所の運動サークルを運営しています。

　　（膝痛、腰痛予防改善のための機能改善体操教室）　　　　　　　　　　（オンラインシニアヨガ）

「誰と届ける？　運動指導」

活動していく中で、より多くの方に健康情報を届けていくためには行政に働きかけていくことが一番の近道ではないか・・・と思い、活動をしてきましたが、必ずしもそうではないということにも気づきました。

行政に動いていただくには様々な手続きが必要です。それにはある程度の時間が必要です。

特に私が運動指導を届ける必要があると思っているのは介護一歩手前のフレイルと呼ばれる人たち。

行政がその人たちを早期に発見して介護状態にならないようにするために使っているのが「基本チェックリスト」というもの。

健康状態に答えていただくアンケートです。６５歳以上、７５歳以上になると行政から各家庭に郵送されてきます。

その返却率は３割程度。もちろん自治体によって差はあるでしょうが・・・。ということは、返却して下さる人というのは、比較的健康意識が高く元気な高齢者であることが想像できます。

行政のもとでも本当に運動が必要な方のもとにはなかなか届かないのが現状のようです。

その場その場で必要な情報を、よりタイムリーにスピード感を持って届けていくには、行政を経由せず、もっと自由に個人で動いていく方がスムーズに情報が届くこともあります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（尿もれの予防・改善講座）

例えば、健康意識の高い民間企業や新たな地域づくりを目指す大学、介護一歩手前（＝フレイル）の方たちが足を運ぶのではないかと思われる地域の調剤薬局やドラッグストア、日常生活の買い物のために足を運ぶ食料品店などと手を組んで健康講座やミニ運動教室ができないだろうか・・・

より多くの方に運動指導を届けていくために、新たなアプローチにチャレンジしてみたいと思います。

地域住民の健康づくりを本気で考える皆さま、一番下のお問い合わせボタンよりぜひご連絡ください。