『シニアのオンライン運動教室普及に向けて』
『新年明けましておめでとうございます』
皆さま、今年もよろしくお願いいたします。
今年も運動指導を通して、皆さんの「心と身体の健康づくり」のサポートをさせていただきたいと思います。
・・・コロナウイルスの蔓延から約2年。
私たちの生活にも大きな影響を及ぼし、今まで当たり前にできていたことがとても幸せだったことにも気づく時間でした。
私たち運動指導者にとっても働き方がずいぶん変わりました。
その1つが「オンライン運動教室」
私自身も興味津々・・・コロナウイルス感染拡大防止のため、仕事が休みになった期間を利用して、
オンラインレッスンの方法を学ばせていただいたのが2年前。
その期間、全国各地の仲間と出会えたことが今となっては大きな財産です。
家に居ながらにして、「全国各地の仲間と気軽に会うことが出来る。顔を合わして話ができる。」
「なんて楽しいんだろ」・・・って、思いました。
そこで、私の頭にすぐに浮かんだのが、自身が立ち上げている地域の運動教室に参加して下さっている方にも
この「オンラインレッスン」を提供できないだろうか・・・ということでした。
運動教室参加の皆さんの多くが65歳以上の高齢者。
まず、高齢の方が「オンラインレッスンをやってみたい」と思うだろうか・・・と少し不安もありましたが、公共施設を利用して活動している運動教室も、コロナウイルスの影響で全く開催できない状況でしたので、とりあえず「オンラインレッスンにチャレンジしてみませんか?」と、電話連絡網で連絡してみたのが始まりでした。
これが・・・意外にも、多くの方が「やってみたい」と声を上げてくださったのです。
そこからは本当に試行錯誤・・・。
どうすれば、スムーズに手順をお伝えできるのか・・・必死で考えました((´∀`))
最初は、お一人ずつ電話によるレクチャーです。
ほとんどの方がスマホを利用してのオンライン参加でしたので、機種による違いには少々苦労しました。
しかし、説明を繰り返しているうちに、どのように伝えれば相手が迷わないか、どこで戸惑うのか・・・ということがつかめてきました。
たくさんのシニアの皆さんに「zoomの活用方法」をお伝えしているうちに、同じような思いを持っている指導者仲間に私の経験をお伝えする機会をいただきました。
『運動指導者のためのシニア対象オンラインレッスン立ち上げの方法』90分講座
この講座は、約100名の運動指導者の皆さんにご受講いただきました。
私の住む奈良県宇陀市は高齢化率40%を超えています。
そして、車中心の生活。
いずれは車の免許の返納問題が起こってきます。運動教室に参加したくても、そこまで行く手段がなくなってしまうかもしれません。
それだけでなく、車の生活に慣れていた方にとっては、免許を返納することによって「移動能力の低下⇒運動量の低下⇒筋力の低下⇒気力の低下⇒フレイル⇒介護」が心配されます。
オンラインレッスンは人生の最後まで人との関りをもち、心も身体も元気に過ごしていくための運動教室の新たなスタイルになっていくと思うのです。
本当に必要とされる方のもとにオンライン運動教室が届けられることを願っています。
『自治体主催のオンライン運動教室の実現‼』
本当に必要な方のもとにオンラインレッスンを届けるためには・・・やはり行政のサポートが必要だと感じています。
運動によって救われる方はたくさんいらっしゃると思うのです。
「介護予防のために行われている基本チェックリストやアンケート調査、健康診断結果などからのアプローチはできないでしょうか・・・」と、行政サイドに提案をさせていただき、保健師さんたちのお力もあって、昨年6月から自治体主催の「リモート運動教室」がスタートしました。
教室継続率は、ほぼ100%
現在の参加者は自宅にWi-Fiもあり、スマホかパソコンをお持ちの方ばかりです。
しかし、オンライン運動教室を必要とされる方の中には、Wi-Fi環境がなく、パソコンやタブレット、スマホをお持ちでない高齢の方も多くいらっしゃるはずです。 そこが1つの問題でもあります。
教育現場では各自治体がタブレットを配布しています。Wi-Fiがない家庭に関してもポケットWi-Fiのレンタルが進んでいます。
まずは、お一人暮らしの後期高齢者に向けてタブレット配布やWi-Fiレンタルなどのサービスが始まってほしいと願っています。
人生の最後まで人との関りをもち、心も身体も元気に過ごせる世の中になってほしいです。
「シニアのオンラインレッスン」はそのような世の中になるための大きな可能性を秘めているのではないでしょうか。
今年もコツコツと、シニアの皆さんに「オンライン運動教室」のメリットを伝え続け、体験していただける方を増やしていきたいと思います。